「回転寿司」

飲み物：玉露　BGM：ギロック

回転寿司は回る。
あっちからこっち、こっちからあっちへ。
私はあの、寿司の回るスピードが、
「結構速い・・・」と思う人です。

僕が始めて回転寿司に行ったのは、小学校３、４年生の頃、阪急池田駅前の回転寿司屋でした。
そこは、寿司が現在のような「ベルトコンベア」では無く、「流れる水」で回っていました。
実に風流で、その頃すでに一皿100円で、どうやら普通の寿司屋さんが
　
　寿司屋１：「なんかもういちいち注文取るのめんどくさいねー。」
　寿司屋２：「みんななんか気使っちゃてるし、注文言いにくそうだしねー。」
　寿司屋１：「まわしちゃおっかー？」
　寿司屋２：「いいねー、まわそっかー？」
　寿司屋全員：「まわそう！まわそうよ！」（劇団四季風です。）

というような感じで始めたらしかった。（・・・・？。）
だから初めて「ベルトコンベア」を見たとき正直ちょっとだけ悲しかったのを覚えています。

小学生ながらに

「流れる水の方が、風情があったよね。」
　
　とも思ったのである。

でも私は回転寿司を嫌いになれませんでした。むしろ今でも好きですし、
今日も大手回転寿司店で夕飯食べる時も、やっぱりドキドキしました。
冷凍でシャリシャリの「マグロ」も「カピカピになったカツオのたたき」も嫌いじゃない。
そして、一番好きな「ネタ」は、有りがちですが、「あま海老」です。

しかし、私は「好きなものは後にとっておく」タイプの人間なのです。
今日も椅子に座ってから、何回も

　　　まぐろ：「まぐろでーす。よろしくおねがいしまーす。」
　　　はまち：「はまちでーす。くいっといってくださーい。」
　　　納豆　：「ほっといたらもっとくさりますよー。」
　　　
　って感じで皆がそれぞれアピールしてきたのであります。

　　　イカ　：「イカでーす。ちょっとクニュついてまーす。」
　　　ハンバーグ：「マヨネーズのってマース。」
　　　あまえび：「あまえびでーす。半透明でーす。」
　　　わさび：「キクかどうかどうかはあなたしだい・・・

　・・・あっ！わさびに気を取られて行ってしまった・・・あまえび・・・

少し悲しかったけど、気づかれまいと必死でした。
一緒に行った家族は、「アジうまい！」とか言うてました。
しかし！しかしであります。間違いなくそのあまえびは一周して帰って来ました。
割と混んでいたにもかかわらず。

「あまえびでーす。もうクタクタでーす・・・」

涙がでそうになりました。みなさん、彼らは必死であります。その日一日一日が
「勝負」であります。もしあなたの目の前を一度通って、一周して帰ってきたお寿司
を食べる時は、

「ごめんな、そんなつもりじゃなかってん・・・」

　ぐらいは言うて下さい。

ますよね 酸化防止剤.添加物不使用 福井県 越前産 甘えび500g (子持ち甘エビ 約35尾-40尾入)