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少年野球、低学年。子供のために、親が出来ること、して良い事、してはいけないこと、を考えてみる。

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室内バッティング練習場(小学校低学年向け)

はじめに

自分の子供が野球がしたいと言いました。筆者自身は元々サッカー部なのに、子どもが野球をしたいと言ったきっかけは何だったんだろう?とかそんなことは正直どうでもよくて、子どもが何かをやってみたいと言えば、精一杯やってごらんなさいと言いたいし、それが出来る環境を作ってあげたいですよね。

ただ、今の社会では、少し難しい部分がありますが・・何が?筆者が子どもの頃、30年~40年も前の1980年代~1990年代前半は、道路や公園で野球もしたし、ボール遊びもフラフープもホッピングも、なんだって遊べました。小学校も夕方までは運動場が開放されていて、一回家に帰ってからもう一度学校に行って野球をしたりサッカーをしたり、親が許してくれたら放課後家に帰らずに遊べたので学校にバットもグローブも野球ボールもテニスボールもなんだって持っていきました。

休日にサッカーを習っている子も野球を習っている子も、ボウイスカウトをしている子も、みんなで野球やサッカー、なんでも遊びました。

しかし、現代においてはそれらの風景は全く見られません。まず道路には車が多くなったことや、犯罪もどんどん増える気がして子どもたちだけ遊ばせることが難しいのでだれか親が付き添っていなくちゃいけないし、親は親でまた忙しいので、そんなに長くは付き添えないし、両親共働きが基本的に当たり前でもあるし・・・ただ、仕方なしに子供にハンディなゲーム(古いですけどゲームウォッチ的な)を与えて、にも関わらず「子どもは外で遊びなさい!」と昔自分が親に言われたことを、「今ならわかるよ母さん!」と心の中では思いながらも自身が自分の親よりも忙しい!自分の親よりも自分は自分勝手に生きてやしないか?!とかそんな負い目もあってなかなかそれを子供に言えない!・・・・

申し訳ございません。熱くなってしまいました・・・・。

ここでは野球がしたいと言う子どもを例に、子供の発育を考えた結果、たくさん野球の練習ができる環境について紹介します。特に低学年のお子さんに向けて、ただ高学年でも一緒だと考えていす。

1.バッティング練習

結論から言うと、子ども部屋を一つバッティング練習場に変えます。実際には野球を含めた運動広場に変えます。冒頭の写真は、幅180cm、高さ200cmのバッティングネットを「鳥かごモドキ」内に設置したものです。バッティングネットとトスバッティングマシーンはネットで販売しているものです。鳥かごモドキはフックと防風ネットで簡単に作れます。

子どもは、まだまだ未熟で未完成ですが、すごく賢くて謙虚です。こうやって出来る限りのことをしてあげると、心から喜んでくれます。そのまま野球を大好きになるきっかけになってくれればと思いますが・・・・・ま、筆者自身は自室もなく、寝室もなく、家族が寝たあと、一人リビングでお布団敷いてますが、それはそれでまた楽しい。自己犠牲とも、それが正しいとも思いませんが、自分の親より自分の方が親としても子供のためにはまだまだ生きれていないなと思いますので、それくらいは何とも思いません・・・・とかこういう話はどうでもいいですね。準備する物を紹介せねば。

バッティングネットとトスバッティングマシーンは「自動」で練習できるものを選びました。元々の狙いは、「疑似バッティングセンター(低学年用)」 。

実際のバッティングセンターも練習にはなりますが、小学生の低学年にはボールのスピードが早すぎたり、軟球、ソフトボールもまだ少し重たいので、低学年でもスッと振れる軽いバットだと打ち返すのが難しく、重いバットはまだ振れないなど、まだ小さな体には調度良いものが無かったりします。

バッティングセンターの、どこかゲーム感覚で野球ができて、でもお金もかからず、低学年が調度良いと思えるバット、ボールを、調度良いスピードで投げて、投げ続けてくれる、それを好きなだけ打ち続けられる、そんな場所が作りたかったのです。

まだまだ下手くそなので、目の前のネットにきっちりボールを打ち返せず、ボールが全く予測しない方向に飛ぶこともありましたので、鳥かごモドキを作りました。

低学年ならウレタンボールが調度良いと思いますし、室内、と言うか一般的な家の中で打ったり投げたり出来るボールは、ウレタンボールまでかなと思います。硬式は当然ながら、軟式ボールでもやっぱり家の破壊が怖いですよね・・・・。

ボールをきっちりとネットに打ち返せた時に、ネットの下の穴からトスバッティングマシンに戻っていく様子を見ると、子どももなぜか嬉しくなって、ボールを何度もたくさん打ちたくなって、そのまま野球が楽しい!・・・となっていく・・・そんなに上手くいくのか?という疑問も湧くかも知れませんが、筆者の経験で、本当に起きたこととして書いていますので、是非試してみて頂きたいです。

広いところでボールを投げてあげて、打たせてあげる・・で十分なのかもしれませんが、それをしてあげればあげるほど、子供は「毎日やりたい!」と思うようになるので、その時、すぐにそれが叶えられる環境作り!これが私のしたいことでした。実際、普通のサラリーマンな私が、毎日子供と野球をすることは出来ませんし、子どもも次に私と野球をする時までに少しでも上手くなりたいと考えるようになったみたいで、ならやっぱり平日の私がいない時に練習ができるように準備してあげたかったということです。

実際の鳥かごモドキの作り方は、宜しければこちら↓をご覧ください。
papas-colour.hatenablog.com

☆実際の室内練習風景(バッティング練習)


少年野球(小学1年生) 室内練習風景 :ハピハグラボ

2.守備練習

このバッティング用の設備モドキで行えます。特に、「ショートバウンドのさばき方」と言うものは、トスバッティングマシンから飛んでくるボールを使って、実に良い練習が出来ているようでした。取ったらネットに向かって投げて、またボールが飛んでくる。ネットの下の穴からトスバッティングマシンにボールが戻って、ズーッと自動でボールが飛んでくる。エンドレスです。くったくたになるまでやっていますよ。

3.親が子供にできること~結局~

筆者の考える親が子供にできることは、

1)まず環境を作る。

子供がやりたいことを、やりたいだけできる環境作りです。まあ限界はありますので、親として出来る限りということになると思います。

2)刺激を与える

次に大事なことだと思います。物ではなく、刺激。具体的には・・・「毎日聞いてあげる」、ということです。
「今日は野球出来た?」「なんか(マシーン等)やりにくいことはない?」「どんなプレーができるようになりたいの?」・・・・・そうです。当たり前とお考えかもしれませんが、「聞いてあげる。」ことです。
子供が一番欲しいものは、実は何よりも「親の関心」なのでは無いかと思います。

愛の反対は無関心である。マザーテレサも言っていましたが、全くその通りだと思います。親が子供に無関心なのは、子どもにとって、嫌われるよりも悲しいこと。

 それを踏まえて、筆者が一番の成功だと感じていることは、

3)リビング学習を取り入れる

実は筆者ではなく、筆者の妻がどこかで情報を仕入れて取り入れてくれました。野球部屋のために、子ども部屋を無くしたと書きましたが、実は逆で、元々勉強のための子供部屋は作りませんでした。

特に小学生の間は子ども部屋は勉強をするうえで必要無くて、リビングの端っこ、キッチンで料理をしている時も、机に向かう子供たちに目が届くようにしておくことが重要です。結果、その部屋をスポーツ部屋にして、野球部屋を作れました。

私が大変参考にし、実際にその通りリビング学習を子供たちにさせると、子どもたちの集中力も成績も一気に上がった、と言う本を紹介しておきます。

リビング学習をさせると、「まず、学習机に向かうようになる。」と言うのがあります。
「子供部屋も学習机も買ってあげたのに、子どもが全然学習机を使わず、リビングでテレビを見ながらしか勉強しない・・・」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?子供とは本来そういうもので、子ども部屋で独りぼっちされてしまう方が、不安で集中力が上がりません。特に低学年のうちは、「親が見てくれている」と言うのを、無意識にすごく大事にするので、親の目の届く範囲に学習机を置いておくことが重要。逆に一人になれるはずの子供部屋では、子どもは不安でなかなか勉強ができません。
リビングの学習机は、宿題のわからない部分をすぐに聞いてあげられて、結構大事なのが国語の「音読」の宿題も洗い物をしながら聞いてあげれます。さらにリビングの学習机は、すぐに整理整頓を教えてあげられたりと教材にもなります。

4)自分でできることは、自分でするように。を教える。

ほんの少しだけ心を鬼にして。ということになるのかもしれません。小学生低学年の子供がどこまでならできるのか。ご飯を食べた後の食器を流しに持っていく。洗濯物を自分でたたむ。寝巻を自分で取りに行く・・・実は低学年のこどもなら当然できることを、子どもが可愛いがために親がやってしまう・・・と言うワーストケース。実は非常にたくさんあるようです。

5)家のことを手伝う。を教える。

これも4)と同じですが、家の中で手伝うことをしている子としていない子では、心の成長速度が全く違うそうです。筆者も学生生活や社会人生活の中で、コミュニティー内アンケートや社内アンケートを通じて、子どものころから家の手伝いをしていた人の方が、自主的で、積極性が高いことを肌で感じていました。逆に、手伝いをしなかった人達の中には、所謂「指示待ち人間」が多いと感じています。低学年なので、手伝うつもりが失敗をしてしまい、思わず親は「自分でやった方が早い!」となってしまいがちですが、そこでこそ、一番の教育の場面です。

・まず「手伝ってくれてありがとう。」を親が子供に伝えましょう。決してこれを忘れてはいけません。感謝の気持ちは、感謝の気持ちでしか教えることはできません。大きく「ありがとー!」と伝えることも大事なのですが、それでもお茶を運んでくれたら「ありがとう」、ダイニングテーブルを拭いてくれたら「ありがとう」何か少しでも手伝ってくれたら「ありがとう」と普通に何度もこまめに伝えることが、人と何かを一緒にやっていくなかですごく大事なことなので、お手伝いと感謝の気持ちのキャッチボールは、すごく大きなものを教えてくれます。
・で、失敗に対しては「なぜ?そうなってしまったか。」を聞いてあげること。決して怒ってはいけません。先にも書きましたが、子どもはまだまだ未熟で未完成ですが、賢くて謙虚です。失敗してしまったことは、どんな表情をしていても、一番子供がびっくりしています。それに対するリアクションの取り方が子供毎に違うだけです。自分でした失敗と言う教材を、決して無駄にしてはいけません。なぜそうなってしまったかに対する回答が、どんなものであっても否定せず、「ではどうやったら次は失敗しないか。」を聞いてあげましょう。
・その答えを聞いたら、「次も失敗しても良いから、手伝ってくださいね。」と伝えましょう。「なぜ?そうなったか。」「ではどうやったら次は失敗しないか。」に対して子供が自分自身で出した答えが正解か不正解は、全く重要ではありません。何よりも自ら答えを出したことが重要で、次もまた手伝って欲しいことを伝えれば、子どもは間違いなく次は今回出した答えの検証をします。
・それがまた失敗なら、また聞いてあげて下さい。それの繰り返しが、必ず子供を育ててくれます。すごく辛抱の必要な作業ですが、子どものためならそれが出来るはずです。

6)本を読むことの大切さを教える。

野球は、すごく頭を使います。サッカーやバスケットボールのような常に試合が時間と共に流れている競技とは違い、都度プレーが停止します。その分、野球への理解や次に取るべきプレー、想定に対する対応の方策について、自分で考えられる選手とそうでない選手は、見て明らかなほどに、必ず分かれてしまいます。

つまり、常に自ら考えて取るべき行動を出し続けられるか。筆者は、それは野球だけしていたのでは、全く足りないと考えています。筆者は自分の子供が野球を始めたいと言ったとき、自分が元々サッカー部だったことを良い事に、「悪いけど、まずは自分で本を読んで、どんなスポーツなのか、どんなルールなのか調べて欲しい。」と言いました。すると、笑ってしまうくらいに本を読むようになりました。最初は野球の本を何冊か読んで、その後は釣りの本や、手品の本、植物の本、虫の本と学校の図書館に入り浸るようになりました。心から嬉しいことでした。

7)親が全部を教えなくて良い、教えてはいけない・・ですが、子どもが自ら答えをだせるまで見届けることは絶対に必要

ですので、何でも親が教えなければならないという恐怖感はまず捨てましょう。野球のことを聞かれたら、「調べて教えて欲しい。」と言うようにしています。すると子供は喜んで自ら調べて、「分かった!」と思った時にこちらに教えてくれます。ただ、時々、「無の礫:なしのつぶて」になることがあります。その時は、「この前のあれ、わかった?」と聞いてあげる。これが大事。すると、大概の場合、別の事に興味が移ってしまっているのですが、これが多くなってくると、少し気を付けた方が良いなと思います。(答えを導き出さないことに慣れてしまう・・)なのでやはり「聞いてあげる」こと。聞いてあげると「は!」と思いだして、そこからしばらくして、「このまえのやつ、わかったよ。」と教えてくれることが殆どです。何度聞いても教えてくれないことは、子ども本人にとっては実は余り興味が無いことなのです。それはそれで、親として理解することは非常に重要ななので、そこでネガティブになる必要はありませんね。

8)将来の夢を共有する仲間になる。

40歳のお父さんの夢とまだ小学1年生の夢。どちらも夢に向かって真剣に生きる方が楽しいですよ。それを共有してこそ家族だし仲間でしょ。
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?野球は?

とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、小学校低学年の子に野球を教えることを考えるなら、是非、今の間に「自ら考える」ことを教えてあげた方が良いと思います。その上で、野球ができる環境を与えてあげて、今日は練習が出来たかな?上手く行っていないことはないかな?困った事はないか?と聞いてあげましょう。そんな優しい刺激が、必ず自ら考える積極的なプレイヤーを育てるはずです。

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4.お勧め書籍

迷ったら本を読む。これが重要だと思います。誰かに「聞く」も悪くないですが、まずは自力で乗り越えようとすることが重要かと。そういう人にこそ、人の声は届くものです。

5.野球以外のスポーツも大切にする。全ての運動の基礎基本としての器械体操

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6.子供の成長に合わせた野球用品

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7.室内練習開始1年後 バッティング(小学2年生)

1年間でどれくらい上手になったのか・・・それは分かりませんが
楽しそうに1年間使ってくれています。高学年になったら、また考えないといけません。

室内練習開始1年後(バッティング)少年野球(小学2年生):ハピハグラボ



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