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子供の将来のために。器械体操の重要性。Grow体操グラブ:アスリートを目指す小学生のために、親ができることを考えてみる。

野球、サッカー、ハンドボール、テニス、バスケットボール、バレーボール、水泳、陸上、剣道、柔道、弓道ラグビー・・・・・皆さまのお子様がやりたいスポーツは何でしょう。

筆者の通っていた兵庫県の田舎の中学校、高校には、これらのスポーツに関する部活動は全てありました。先日家族で、筆者の実家に帰った時に、筆者の出身中学の前を通った所、子どもたちが運動場の広さに驚いていました。そんな田舎の中学校(そして高校)になぜか無かったもの・・・・

体操部

なぜ体操部だけが無かったのか・・・・

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室内練習場:鉄棒

1.全ての基本:器械体操 ~楽しいスポーツからの体の使い方~

筆者はサッカー部でしたが、本当は体操部に入りたかったのです。小学生の頃のヒーローは、池谷幸雄選手の床と鉄棒、西川大輔選手のあん馬吊り輪・・・古いですが・・。

筆者の通っていた田舎の小学生は、そこにマットがあっても無くても、運動場でもアスファルトの道端でも、とにかく側転、ハンドスプリング、ロンダートジャンプからの・・・・バク転は出来る子と出来ない子がいましたが。公園も校庭も、普通の鉄棒と、「高鉄棒」なるものがあり、さすがに「大車輪」とかまではしないのですが、「蹴上がり、からの空中逆上がり、からの中抜きで最後はスタッ。と着地。」でみんな盛り上がるわけですね。家族には・・「話が田舎すぎる」と言われますが、自然体で、子どもの運動神経を養う環境があったように思います。

2.指導者がいないこと

筆者の通っていた公立の中学・高校では、指導者が居ないと言うのが体操部が無い理由でした。実際、市内の7つの中学も4つの高校も全てで体操部がありませんでした。体操以外の競技の場合だと、未経験者が顧問をしているケースもありましたが、体操だけはそうはいかなかったようです。

確かに今思えば、サッカーや野球に比べて、怪我しやすいかも・・・と思うことがあり、他の部活動に比べてしっかりとした指導者が必要な気がします。なぜでしょうか。

3.公園の遊具も激減

指導者について考える前に、自分の時代と現代を比べてみると、公園の遊具一つも変わってしまったように思います。ブランコが無い公園も、シーソーが無い公園も増えたように思いますし、昔はでっかいゴンドラが振り子運動する遊具も公園にあったのですが・・・「危険!」が先に立つのでしょうね。撤去されているようです。しかしそれらの遊具で遊ぶことは、間違いなく器械体操をすることと類似し、運動神経の発達の助けとなるものだったのに・・。

4.子供の体の発育と、運動神経の発達

「器械体操」になぜしっかりとした指導者が必要か。それは器械体操が「運動神経を鍛え、発達させることそのもの」であるからだと筆者は考えます。子供が間違った形で器械体操を覚えると、何をするにも重要な(それこそ大人になってから、車を運転するときにも使う)運動神経を正しく身に付けられないだけでなく、前転や後転のような極めて基本的な運動の練習ですら、怪我をする可能性が高くなってしまします。

事実、息子(2年生)の所属する野球チームの練習を見ていると(そのチームは基本的な運動に力を入れていて、ある程度の器械体操を基礎練習前に行うのですが)、ボールを投げたり、打ったりするのが上手いにも関わらず、「側転」や「ブリッジ」が正しく綺麗にできないだけでなく、「逆立ちが出来ない」「逆立ちで歩けない」ということを始め、とにかく「体を上手に使うこと」に関しては「発達の遅れ」のようなものを感じることがあります。

力をつける前に、スピードを付ける前に、野球やサッカーを始める前に、何よりも体中のセンサーを発達させた方が絶対に良いです。センサー、つまり運動神経を養うこと。走る、跳ぶ、回る、止まる、曲がる・・・と基本的なことから始まって、こっちに飛んでくるものを手で払う(打つ)、であったり、人を避けながら走ること、タイミングをずらしたりずらされたタイミングに対応することなど、全ては運動神経を発達させることで出来るようになります。

例えば跳び箱を跳ぶ時に、その跳び箱が縦なのか横なのかで足の広げ方が変わるわけですが、ずーと跳び箱を跳んでいる子に「跳び箱が横だから、足を広げないとだめだな・・」と頭で考えている子はいないですし、考えないでもできるようになるまで練習することで、何が鍛えられたかと言うと、力でもスピードでも無く、運動神経だと思うわけです。

ただ、今は運動神経が発達する前に、体が大きくなっている子供が多いですね・・・。変わったフォームの走り方、ボールの投げ方なのですが、体が大きいから走りもボールも、「小学生の割に」速い。ただし、怪我をするでしょうね。急にどこかが痛くなるでしょうね。筆者はその経験者です。第二次性徴が小学5年の1学期ととんでもなく早い段階で来てしまい、ただ当時は人より早く大きくなることが嬉しくて(おそらく優越感でしょう)、何も考えていませんでした。第二次性徴までにエネルギーを溜めて溜めて、第二次性徴が始まると同時に一気にそのエネルギーを爆発させて、大きく成長すべきところ、さっさと成長期が始まったせいで、さっさと終わってしまい、小学校6年の時は背の順で後ろから2番目でしたが、中学1年の終わりには前から数えた方が早くなりました。そして、気付けば、スピードが無く、バネの効かない体が出来上がっていました。

サッカーにしもてもなんにしても、全てを力で解決しようとしてしまう、そんな選手。その割には体が小さく、加えて結局のところ、力もそれほど強いわけではない・・・。使えません。直ぐにまわりの子達、後から第二次性徴を迎えた子供達に、技術も身長も基礎運動能力も追い抜かれてしまったわけです。

硬くで重いだけの筋肉は、技術を習得する時には邪魔でしかありません。柔軟性が必須なのに、全てのスポーツに重要と言っても過言では無いスピードとはまた違う速さ「俊敏性:クイックネス」。全く得られませんでした。

本来、第二次性徴前に、鋭く発達させておくべきだった運動神経や、感覚を養う事が出来なかったわけてすね。

5.Grow体操クラブとの出会い。

筆者の息子は、一生懸命野球をしていますが、野球よりも前に体操を始めました。まだ、何の競技に興味を持つかわからなかったし、ただ体を動かすことは大好きだったので。

どこで探したのか、妻が大阪府堺市の「Grow体操クラブ」というクラブを探してくれて。実は二つめの体操クラブなのですが、これは、おそらく筆者の子供にとって、大変大きな出会いとなったことでしょう。ちなみに、ピアニストを目指す小学6年生の娘も、ここで体操を学んでいます。

dai08042426612.wixsite.com

実に楽しく指導してくれます。傍から見ていると「そんな高い跳び箱跳ぶの?」と思うことも、楽しく練習する間に、知らず知らずに跳べている・・・そんな感じの練習方法。

子供たちにすれば、きっと遊びに近い感覚でしょうね。ただ、やっていることはレベルが高いように思います。それは間違いなく子供たちの運動神経を発達させ、発育を正しく促進させる運動です。

何かになるための全ての基礎。それが器械体操ではないか。子供たちの体操を見ながら、そんな風に考えていました。

○○選手である前に一人のアスリートである。アスリートである前に社会人や学生であり、文化人であり、元を辿れば一人の人間である。と言うことではないでしょうか。

全てのアスリートに必要な基礎となる運動能力、運動神経、各競技だけをしていたのでは身に付かない能力を発達させる力を器械体操が持っている様に思います。

「野球選手やサッカー選手、○○選手」の側から一人の人間に向かうと、すごく視野の狭い進み方を選ぶわけで、「つまずいてこけてしまう」かもしれません。「小さな(子供の)頃から、大きく捉えて、目線は高く、視野は広く。夢に向かって突き進む。」子供たちがそれくらい本気で生きていけるように、サポートしたいと考えています。

6.悔しかったから鉄棒

そんなGrow体操クラブで、クラブ内体操大会が昨年開催されました。わざわざ審査を担当する方も呼んでくれて。しかも有難いのが、体操の上手い子、まだまだこれからの子に合わせて、競技ごとの演技のレベルが違う。つまり同じマット運動競技でも、その子のレベルに合わせた演技で、その演技のレベルは不問なわけで、自然体でハンデが与えられているわけです。そして、技の難易度よりも、基礎的な部分(足が延びているか、着地はしっかり出来ているか。。。等)に、強く採点の重きをおいて、「真面目に取り組むこと」の大切さも教えてくれます。

そこで、筆者の息子は大失敗をしました。自分はできると思っていたのでしょう。鉄棒で、少しだけ難しい技にチャレンジして、本番で失敗の減点。実際、チャレンジしたことは良かったと思いますが、数日前からすでに入賞したかのような雰囲気を少し感じて・・・父親ながら「負けろ!」と思っていた所、木端微塵に負けました。

7.リベンジ、「できるまでやる」ことの大切さを。

泣いてました。だから声かけてあげました。「泣くくらいなら、練習すればよかったのに。」と。ただ、これが失敗でした。

クリスマスにサンタクロースにお願いするものが「鉄棒」。になってしまいました。息子に火をつけてしまったのです。
恐らくなのですが、サンタクロース、倒れそうになりましたよね。サンタクロースが驚きのあまり、「なんぼくらいすんの?」と初めて関西弁をしゃべったんじゃないかとも言われています。

ただ、「何でも、負けたまま終わるな、勝つまでやるんだ。」と励ましてきたので・・。サンタクロースは、一般的な家庭用の鉄棒ではなく、業務用の「ガチ鉄棒」を持ってきてくれました・・・サンタクロースなので関係無いのですが・・・日本円に換算するとまあまあ高価・・・何故かサンタクロースから一筋の涙・・・。

8.演技(小学2年生)

その演技で、今年は勝てるんでしょうね?(by サンタ)

小学2年生(7歳) 鉄棒

9.「体操をすると背が伸びない」の間違い

なぜこの噂は途絶えないのでしょうか?体操をすると背が伸びないのはなぜ?小さい方が有利?全部本当でしょうか?まるで「大きい」と「すばしっこい」が人の中で共存できないかのような言い様は、是非とも根拠が欲しい所です。子供の内は、力では無く、素早さ、柔軟性、技術に拘ることを指導することで、必ず共存できるはずではと考えています。
硬い筋肉、硬い関節、栄養不足、過度のストレス、早すぎる第二次性徴、成長期の激しい運動によって、栄養が成長ではなく疲労回復に使われてしまう・・・背が伸びない理由はいくつかあるのだと思いますが、そのどれもが体操単独の抱える問題ではないと思います。

アスリートを目指すなら、まずは器械体操をお勧めしたい。

何よりも一番は、とにかく楽しい。


子供達の幸せを研究。ハピハグラボ

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